湯葉（ゆば）は、豆乳を煮る際に出来る薄い膜をすくい取ったもので豆腐の一種であり、その製法は鎌倉時代に禅僧が伝えたと言われています。
かつて湯葉は、僧堂生活者の滋養源として貴重な食材でしたが、現在においては栄養摂取という観点だけでなく、日本古来の伝統的製法で「畑のお肉」と呼ばれている大豆の恵みを自然抽出した、消化吸収に優れた自然食品として評価が高まっています。
栄養面では、タンパク質と油脂分に富んでおり、アミノ酸を中心とした栄養価がとても高く、大豆特有の成分としては、ポリフェノールの一種であるイソフラボン、脂質のレシチンやサポニンがたっぷりで、大豆の３大成分と言われています。これらの栄養価は湯葉からの摂取が一番効果的と考えられています。
この３大成分は、抗酸化力に優れ、脂質の酸化を防ぎ、コレステロールや中性脂肪を減らし動脈硬化を予防し、癌や老化の原因となる活性酸素を抑制します。
「大豆の精」と呼ばれている湯葉は、少ない量でかなりの高栄養の摂取が期待できる、大変優れた健康食品であることがご理解頂けることと確信しています。
| 
